iDeCoや積立NISAを始めるにあたって周りの知人からよく聴くのが
「今はだいぶ株式が高値圏にきているので、もう少し相場が下がってから買い始めようかとおもいます」
という声です
確かに私もサブプライムショックやリーマンショック前から投資信託の積立を始めたものの
その後の下げ相場を経験して、もう少し下がってから始めたほうが良かったのかな?
と考えた時期もありました
しかし、実際のところ投信の積立購入を開始するタイミングは図らなくて良いというのが結論です
その理由について専門家が解説しているソースを取り上げてみたいと思います。
半値になっても儲かる「つみたて投資」
わたしが所有している書籍の一つに
半値になっても儲かる「つみたて投資」
という本があります
著者は星野泰平(ほしのやすひら)さんという方で
講談社α新書から2010年12月に出された本です
半値になっても儲かる「つみたて投資」 (講談社+α新書)
amazonの定額読み放題サービス kindle unlimitedで読むことができます
タイミング・フリー効果とは?
この本の第5章「タイミング・フリー」効果 始めるタイミングに悩まないと第して
こう説明されています
つみたて投資の場合、スタートするタイミングを計らなくても大丈夫です。
なぜなら、スタート時点とは、「積み立てる回数分の1」のインパクトしかないからです。
例えば、10年間のつみたて投資を行う場合、1年間で12回、10年間で120回の投資タイミングが来ます。
スタートのタイミングとは、その120回ある買い付け時期の「たったの1回」でしかないのです。
それは、投資の成果を決める要素の1%未満にすぎません。ですから、つみたて投資の場合、スタートのタイミングを気にする意味はないのです。
ということで買い始める時期は成績に関係がなく、むしろ早く始めたほうが複利を効かせる時間が長くなるので資産を増やす効果が高くなるということのようです
ただし注意点もありということで以下のように述べています
つみたて投資は、始めるタイミングはあまり考えないでもいいですが、終わりのタイミングは重要になることを覚えておきましょう
ということでその理由と積立投資の出口戦略の考え方についても、シミュレーション結果をもとに本書で解説しています。
本書は他にも積立購入の様々な効果について紹介していてわかりやすいです
・どんなに下がっても安心 「値下がり安心」効果
・損から素早く回復する「スピード回復」効果
・下がった後に戻ればリターンが得られる「リバウンド」効果
・上がっても下がってもストレスが抑えられる「ストレス抑制」効果
・始値・終値だけでなく、経過の値動きが大切「プロセス回復」効果
・ケイゾクハチカラナリ「継続」効果
・考えたってわからない「予測不要」効果
これらの効果をそれぞれ章に分けて、初心者が苦手としそうな数式は一切使わず丁寧に説明さていているので、その点でもおすすめできます
昔参加したさわかみファンドのセミナーから得たこと
かつてさわかみファンドの無料セミナーで私はこの本を紹介され
この本に示されている考え方は、私の投資人生における基礎として役に立っています。
名前は忘れてしまったのですが当時本書を紹介してくださった講師の方には感謝しています。
上がっても下がっても心乱されず投信積みててを継続するための「お守り」として
ぜひ本書を活用してみてください。