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ひふみ投信に出会って「ボトムアップリサーチ」という言葉と実態を知る

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あなたは「ボトムアップ・リサーチ」という言葉をご存知でしょうか?

投資信託を購入する際に選択する必要がある

「インデックスファンド(もしくはパッシブファンド)」

「アクティブファンド」

がありますが

その違いを知り資産形成にうまく活用してくうえで知っておいた方がよい言葉だというふうに思います

ボトムアップ・リサーチとアクティブ・ファンド

ボトムアップ・リサーチとは

端的に言うとアクティブファンドを運営するファンドマネージャーと呼ばれる運用の責任者が投資をするにあたって、いろいろな企業を訪問したり、経営者と話をしたりすることを言います。

そのうえで将来有望である企業(株価の上がる企業)を選定し投資をしていく流れです。

指数に連動するように運用すれば良いインデックスファンドと違って、アクティブファンドの場合は上記のように、いろいろな企業について運用会社の人が手間暇かけて企業をリサーチする必要があるため、その分コスト(投資信託を保有するうえでかかる信託報酬)がかかります。

コストがかかる一方で、選定した企業が順調に業績を伸ばし、株価も上昇した場合はファンドのパフォーマンス上昇に貢献しますのでそういった点がインデックスファンドにはない魅力となっています。

つまりアクティブファンドの成績はファンドマネージャーのボトムアップ・リサーチ能力に依存する側面があるのです。

ひふみ投信で知った企業発掘の独特な指標

わたしがアクティブファンドの魅力を知ったのはひふみ投信のセミナーに参加したことがきっかけです

まだ資産規模が大きく増える前(2010年頃)からひふみ投信の積立購入を開始したのですが

当時のセミナーは社長でありファンドマネージャーでもあった藤野英人さんが、全国のセミナーに出向き、投資している会社についても解説してくれたりしていました。

セミナーで配布される資料にファンドに組み入れている銘柄のひとつとして「JINS」「セリア」などについて紹介されていていました。

まだブレイクする直前であった時期にそれらのキラリと光る企業を探し出して投資をしていること。

またそれらの企業を探し出すため、ファンドマネージャーや運用のメンバーが手分けして直接企業に足を運びながら目で見て感じて選定しているという事実を知りました。

そして社長の藤野英人さんの企業発掘の目線が独特でおもしろいのです。

藤野流儲からない会社の特長

・スリッパに履き替える会社

・晴れの日も傘立てに傘が放置されままになっている会社

・ホームページに社長や幹部の顔写真が載っていない

ちなみにこれらの視点は本にまとめて出版されているようですのご興味がある方はご覧になってみてください

会社のサイトに社長や社員の顔写真やメッセージが載っているかどうかの指標については

セミナーで藤野さんが説明されているのを直接聞いたことがあるのですが

「日本の企業は顔写真を載せていない企業も多い、一方で業績を伸ばしている海外の有名企業はサイトに社長はもちろん、役員の写真もきちんと載せている」

とおっしゃいっていたのが印象に残っています

そして、それ以来、私も投資に限らず、何らかの用事で業者を探したりする際にはサイトを訪れ社長や社員の写真があるかどうかを見るようになりました。信頼できる会社を探す際のテクニックとして未だに役立っています

ファンド保有者むけの企業訪問の体験に行ってきた

ひふみ投信ではファンド保有者に対して、こういった企業訪問を体験してもらうという試みも過去に実施したことがあり、私もそれに参加したことがあります。

私が参加したのは北九州地区で実施されたツアーでそのときは

「ウチヤマホールディングス」「安川電機」に行ってきました。

2社を回って話を聞くだけでも1日がかり。

安川電機はおとなの社会科見学といった感じで工場の生産ラインを見学。

ウチヤマホールディングスは地方でいろいろな事業をしている会社で
運営しているコロッケ倶楽部というカラオケボックスと介護施設を訪問、
介護施設では入居者の部屋にまで伺って話を聞くというところまでやる徹底ぶり(笑)

一般人のわたしが一人で企業に出向いていって、こういったことをすることはまず無理なことですのでそれらの体験はとても印象に残っています

会社の説明や実際の事業を見たり聞いたりしたことも興味深かったのですが、労力をかけて直接会社に足を運んで調査をするということがどういうことなのかについて理解を深めることができました。

毎月発行されるファンドの運用報告を見てみる

ひふみ投信に限らず、好成績なアクティブファンドにはこのように独自の哲学で企業を発掘する能力に優れたファンドマネージャーが存在しています。

ファンドマネージャーの顔を見たり定期的なセミナーでお話を聞くというひふみのような例はあまり多くないのですが、ファンドが毎月発行する運用報告などを目にすれば、ファンドによっては組み入れている銘柄の着目点について解説してくれていたりする場合もあります。

実際私は定期的にそれらを見て魅力ある企業を知ったり、場合によっては個別銘柄の投資をする際の判断材料にしています。

毎月の運用報告はファンドの公式サイトに行けば見ることができます。

運用報告をあまり見たことがないよ、という方は使いようによっては情報の宝庫だと思いますので是非目を通して見てはいかがでしょうか。