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R&Iファンド大賞とは?
日本経済新聞の関連会社である株式会社格付投資情報センター 略称『R&I』が毎年優れた実績をあげたファンドを選出し表彰するというもので
2007年から毎年行われており今回が16回目になります
2022年のR&Iファンド大賞は4月26日に発表されました
どのようなファンドが選出されたかについてはこちらで確認することができます
ファンドの分野としては
・投資信託20年
・投資信託10年
・投資信託
・iDeCo・DC
・NISA
・確定給付年金
のそれぞれの分類で分けられ
さらにそのなかで詳細な部門に分けられています
なお、最新版2023年のR&Iファンド大賞についてはこちらをご覧ください
外国株関連カテゴリーが充実した内容に
2022の大賞では新たに投資信託部門内に
『外国株式中小型』『北米株式高配当』『北米株式中小型株』などが新設されました。
日本国内株以外に分散投資先として外国株式に興味のある投資家にとっては注目したい項目が増えました。
過去3年間の表彰ファンドの推移を見てみる
ということでさっそく2020年~2022年の受賞ファンドの一部推移をピックアップして比較してみることにしましょう(2021と2022はコア部門で抽出)
投資信託 国内株式(コア部門)
最優秀ファンド賞 | 優秀ファンド賞 | |
2022年 | ちゅうぎん日本大型株アクティブファンド(未来のゆめ) | ・三菱UFJ 日本株オープン「35」 ・ジャパンニューエイジオープン ・J・エクイティ(K2000) |
2021年 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン | ・新光ジャパンオープンⅡ ・スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信) ・J・エクイティ(K2000) |
2020年 | 東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン | ・GS 日本フォーカス・グロース 年2回決算コース ・ファンド”メガ・テック” ・スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信) ・ジャパン・アクティブ・グロース(分配型) |
三菱UFJ国際投信のJ・エクイティ(K2000)が2年連続の優秀ファンド受賞となりました
2020年と2021年で受賞していた『東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン』と『スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信)』がラインナップから外れ
新たに中銀アセットマネジメントの『ちゅうぎん日本大型株アクティブファンド(未来のゆめ)』が最優秀ファンド賞に、三菱UFJ国際投信の『三菱UFJ 日本株オープン「35」』とアセットマネジメントoneの『ジャパンニューエイジオープン』が優秀ファンド賞を受賞しました
投資信託 国内中小型株式
最優秀ファンド賞 | 優秀ファンド賞 | |
2022年 | 小型ブルーチップオープン | 企業価値成長小型株ファンド(眼力) |
2021年 | 企業価値成長小型株ファンド(眼力) | ・厳選ジャパン ・DIAM新興市場日本株ファンド |
2020年 | 企業価値成長小型株ファンド(眼力) | ・新光日本小型株ファンド(風物語) ・SBI中小型成長株ファンド ジェイネクスト(jnext) |
最優秀賞の野村アセットマネジメント『小型ブルーチップオープン』は日経トレンディの投信大賞でも1年リターンが26.38%で実績TOP賞も受賞しており専門家の評価が高いですね
企業価値成長小型株ファンド(眼力)は3年連続のファンド賞受賞です。快挙ですね
投資信託 外国株式コア
最優秀ファンド賞 | 優秀ファンド賞 | |
2022年 | 野村ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンドBコース | ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3ヶ月決算型) |
2021年 | モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) | キャピタル世界株式ファンド |
2020年 | グローバル・ハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし)(未来の世界) | ・野村未来トレンド発見ファンド Bコース(為替ヘッジなし) ・モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) |
こちらは年毎にファンドが入れ替わり競争の激しさが伺えます
投資信託10年 国内株式コア
最優秀ファンド賞 | 優秀ファンド賞 | |
2022年 | スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信) | ・One 国内株オープン(自由演技) ・ひふみ投信 |
2021年 | スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信) | ひふみ投信 |
2020年 | ひふみ投信 | ・スパークス・新・国際優良日本株ファンド(厳選投信) ・マネックス日本成長株ファンド |
ここは『スパークス・新・国際優良日本株ファンド』と『ひふみ投信』が常に競っている状態ですね。
ひふみ投信は4年連続で10年間の部門での受賞とのことです
藤野さんが3月いっぱいでファンドマネージャを離れましたが、facebookで受賞について次のようにコメントをしていました。
担当ファンドマネージャーとしては離れることになった最後の年にもこの賞を取ることができたのは、最後に神様か神様に類するなにかが最後のプレゼントをしてくれたのではないかと思います。私のファンドマネージャー人生としては実力以上に人の縁や運にも恵まれたことを痛感します。相場の神様には愛されました。
それまでの30年間いろいろな毎日相場を見ていたそうですが、その立場を退いてから目に見えて体調が良くなったとのこと。ある意味命を削って紡ぎ出した功績ですね。そのような境地からのとても含蓄に富んだコメント、いやはや頭が下がります。ちなみにこれからも最高投資責任者を継続するとのことです。
まだまだ波乱相場が続きそうですが
中短期で見ればまだまだ波乱の相場が続くように思いますが、そのような中においても、いろいろな投資信託のファンドマネージャーが良い企業を探して投資をしていく流れは変わりません。
ファンド大賞などで評価される投資信託を探し出し、自分のお金をコアサテライトのサテライト部分への資金として投資する。
結果としてファンドを通じてそのような『良い企業』にお金が回り、企業と個人、さらには社会の間にwin-winな関係を築いていけたらいいですね。
これからも各ファンドとファンドマネージャーの健闘に期待です!
最後に留意点
サイトの下部に「特定商品の購入、売却、保有を推奨、又は将来のパフォーマンスを保証するものではありません」と書いてあるとおり、表彰されているのは過去の成績であり、今後も良好な成績のままいくとは限らないという点に注意が必要です。
とくにアクティブ投信は成績差にばらつきがある場合があるので、それらをよく理解した上で購入することをおすすめいたします。
当ブログでは特定商品の購入を推奨していているわけではありません、投資成績についての責任は負いかねます旨ご了承ください