投資信託をいろいろ購入するようになって株式の個別銘柄にも興味を持つようになりました。
開始当時は手元資金もそれほど多くなくマネックス証券で単元未満株を売買できる
「ワン株」という仕組みで売買をしたりしていました
マネックス証券が提供する単元未満株を取引するサービスです
例えばディズニーランドを運営するオリエンタルランド(4661)の場合
単元株取引だと100株の購入が必要で直近の株価からすると230万円の資金が必要ですが、ワン株だと1株から購入可能なので2万3千円前後あれば購入することができるというサービスです
ただし株主優待や株主総会の議決件などはないなどの制約があります
「ワン株」を用いれば少ない手元資金でもいろんな銘柄に分散して投資することができ、銘柄選定に失敗したとしても大きな損失をかぶることもないという考えからでした。
投資する銘柄の発掘は主に日経マネーなどの投資情報雑誌。
この銘柄なら!と自分の直感を頼りにあまり明確な根拠もなくいろいろな銘柄を買い付けてみるということをしてみました。
独身時代はある程度時間もあったので、いろいろ調べては売買をするということを繰り返し
最大で20銘柄以上分散して持っていたように思います
春山昇華さんのブログで出会った言葉
そんなときにFacebookでフォローしていた金融経済アナリストの春山昇華さんの投資アドバイスを目にしました
保有銘柄は少なくしましょう
「投資を職業としない個人投資家」が保有するのに適切な銘柄は、少ないほうが良い
1:運用とは、資産を増やすことが目的だ
2:誰かと、またはインデックスと競争する必要はない
3:投資は昆虫採集(=死んだ虫)ではない、生きている株を毎日お世話することだ
4:個人投資家が一人でお世話するには、限度があるので、1~9個が適切だ
銘柄が少なくて不安なら、インデックスETFと個別銘柄を、あなたの能力に応じて組み合わせましょう
春山昇華ブログ「豊健活人生のために大切なこと」2015年4月2日記事より
確かに銘柄をたくさん抱え、とても保有銘柄の状況をうまく管理できているとは言えない状況だったのです、そんな私に「昆虫採集ではない」という言葉は響きました
アベノミクスの初期の頃だったこともあり、結局投資成績自体は大きい損失を出すことこそなかったものの、手間をかけただけのリターンを得られたかというとそういうわけでもない結果に終わってしまいました
私が感じたワン株のデメリット
結局ワン株で保有していた銘柄群は、少しプラスになったと思ったら利益確定というようなことをしていましたが、その後の推移を見ていると相場の上昇にともない、売却後も更に値上がりをしていたりして、利益確定が早すぎたというような結果になったりしていました。
春山さんがおっしゃっていたようにインデックスETF、もしくはそれなりに好成績であったアクティブファンドを積み立てて購入していたほうがリターンは大きくなっていた可能性が高いです。(しかもそれほど手間はかけずに・・。)
それ以来、個別銘柄を購入する際は買うからには中長期で保有する前提でいろいろ調べるようになりました。また、投資雑誌で推奨銘柄を買うというのは結局それら全部が変えるわけでもなく当たり外れもあるということで段々遠のくようになっていきました。
また頻繁に売り買いをすると手数料がかさんでいくという点にも注意が必要です。
私が感じたワン株のメリット
たくさん銘柄を保有するとなると管理が追いつかないという観点からは、私にとっては投資パフォーマスの低下に繋がるデメリット的な側面がありましたが。
いずれ単元株まで購入したくなるような銘柄があった場合は、ワン株を用いながら時間を分散させて購入することができ、リスクの分散効果を得ることができます。
例えば100株が単元株だけど、とりあえず50株購入し、値動きを見ながら残りの50株を買うなど2回に分けて購入するということができますね。
一度に大きい金額を取引をやり取りするのは怖さもありますから、そういったやり方でリスク分散を図るのもひとつのやり方かもしれませんね。
実際機関投資家も期間を分散しながら買付を入れるという手法をとっていたりする場合もあるようです。(購入する金額は桁違いですが・・。)
結婚して育児や家事をするようになって
やがて結婚して子供も生まれ家事や育児に時間が必要になったこともあり
今はもっぱらインデックス投信の積み立て購入をメイン(コア)に据え
気になった個別銘柄は自分で決めた予算以内の額で、
基本的に中長期で保有するサテライト部分と位置づけて購入し、
頻繁な売買はしなくなりました。
そうすることで心理的な余裕も生まれているように感じます。
自分なりの手法で個別銘柄を物色しながら面白い企業を見つけ出す行為というのは
投資の楽しさであり、自分の気に入った企業を応援できるという醍醐味を感じることのできる趣味の時間という側面もありますので、これからも細々と続けていきたいと考えています。
個別銘柄でリターンを出すことの難しさを体験できた意味では「ワン株」の利用を通していろいろ得るものがあったのではないかと思います。